皆さんは老後の生活についてどれほど想像できますか? 現役時代と老後の生活では、ライフスタイルに大きな変化が生まれます。老後を快適に過ごす間取りとはどのようなものなのでしょうか。

老後に訪れるライフスタイル・体の変化

老後には体の変化はもちろん、体の変化に伴いライフスタイルも大きく変化するものです。また体の変化によらずとも、ライフスタイルが変化してしまうこともあります。

老後に訪れる体の変化

年を取ると個人差があるとは言え、人間だけでなく動物であれば体に変化が生じてきます。例えば現役世代ではなんてことなかった階段の上り下りも、老後の生活では一苦労、手すりがないと危険極まりないということもあります。ほかにも、ちょっとした段差でつまずいて、大きなけがをする危険もあります。

また喉が渇きやすくなり水分を摂取する機会が増えることも相まって、トイレが近くなることも老後に訪れる体の変化のひとつです。いわゆる頻尿と呼ばれるもので、現役世代では夜中にトイレで起きることがなかったのに、老後の生活では夜中に毎晩トイレで起きてしまうこともあるのです。

老後に訪れるライフスタイルの変化

老後にはライフスタイルにも変化が生まれます。現役世代では育児や仕事をしていたため、なかなか自分だけの時間を確保することができませんが、老後の生活ではそれらに縛られることが少なくなります。自分だけの時間を大量に確保できるのです。

一方で収入は年金頼りになることがほとんどであるため、大きな減収となる方が多いのが現状です。貯金をどんどん切り崩し、有り余る時間を使って趣味にうつつを抜かしてしまっては、たちまち生活が立ち行かなくなってしまいます。

老後を快適に過ごせる間取り

老後に訪れるライフスタイルや体の変化があろうとも、老後を快適に過ごすことのできる間取りで設計されている平屋があります。

引用:Housing Bazar

この平屋は何の変哲もない平屋に見えますが、バリアフリー住宅になっており、たとえ車いすで生活することになってしまっても、段差で困ることがないよう設計されています。内部に段差がないのはもちろん、外との出入りもバルコニーとスロープを利用することにより、スムーズな移動ができるよう設計されている平屋になっています。

このように戸建て住宅の購入もしくはリフォームをするのはもちろん、賃貸住宅への転居、集合住宅の購入、またサービス付き高齢者向け住宅への入居といったさまざまな選択肢が老後には用意されています。

老後を快適に過ごせる住宅の準備方法、選択肢

老後を快適に過ごせる住宅の選択肢として3パターン紹介いたします。

平屋

引用:大谷建築設計工務

引用:大谷建築設計工務

引用:大谷建築設計工務

室内は車いすでも安心な、段差のないバリアフリー住宅になっており、和室と洋室が用意されています。今は元気で和室に布団を敷いて寝る生活を送っていても、将来的に洋室でベッドを使い楽な姿勢で生活を続けることも可能です。

2階建て住宅

引用:HOMES

引用:HOMES

引用:HOMES

こちらは2階建て住宅になっており、2世帯住宅としても利用可能な物件です。ただの2世帯住宅ではなく、水回りや玄関もそれぞれ用意されているため、完全に独立した2世帯住宅として利用することができます。そのため「子どもに大きな負担を強いたくない」と考える方にピッタリです。

マンション

引用:SUUMO

引用:SUUMO

引用:SUUMO

老後の住まいとして、マンションという選択肢もあります。この物件はバリアフリーであるのはもちろん、屋上にはドッグランも設けられている、ペットOKのマンションであるため、犬好きでも老後を快適に過ごすことのできる集合住宅です。

リフォーム、転居などいずれの場合にも費用がかかりますので、現役世代から老後に備えた住宅の間取りを検討しておくのが大切と言えます。