老後に向けて何をリフォームするべきか、するべきでないか

老後も暮らしやすい住宅にするため、リフォームをする方は多いです。しかし多くの人は実際に必要になるまでリフォームを検討せず、勉強不足また準備不足に陥り、後悔が残ってしまいます。今回は後悔を残さない、老後のためのリフォームを徹底解説します。

すぐにでもやっておくべきリフォーム

老後に向けて、すぐにでもやっておくべきリフォームがあります。

バリアフリー化

段差をなくし、将来的に車いす生活になってしまった場合にでも、つまずいて転んでしまうリスクを減らす場合に備えてでも有効なのが、バリアフリー化です。これはすぐにでもやっておいて、損はありません。というのも、元気な現役世代からバリアフリー住宅に住んでいても、何の不自由もないからです。

引用:SUVACO

扉を引き戸に

扉を引き戸にリフォームすることにより、より少ない力でドアの開閉を行うことができます。一番力を必要とするのがドアノブタイプ、次いで玄関にもよく使われるドアレバータイプの扉が力を必要とします。宅内の扉は特に、引き戸にリフォームすることで、省スペース化も実現できるのです。ただし玄関のみは引き戸にしない方が、省スペース化や雨風の強い日の消音性に強みが残ります。

引用:Panasonic リフォーム Club

浴室と脱衣所のリフォーム

冬場の寒い日、65歳以上の高齢者に起こりやすいのがヒートショック現象と呼ばれる、血圧の急激な変化です。ヒートショック現象により、脳卒中や心筋梗塞を引き起こし、死亡したり後遺症を残したりするケースも多いです。これを防ぐためには、浴室と脱衣所のリフォームをして、温度差を減らすことが効果的です。

引用:ホームプロ

ライフスタイルの変わり目でやっておくべきリフォーム

すぐにはムリでも、ライフスタイルの変わり目の早い段階でやっておくべきリフォームも存在します。

間取り

子どもが巣立った、来客が減ったなど、ライフスタイルの変わり目には間取りをリフォームするチャンスです。今まで必要だった子ども部屋や客間をなくし、必要なときにだけ間仕切りができるようにすることで、ふだんは広々とした動線を確保することができけがの軽減にもつながるのです。

引用:SEKISUI マルリノ

必要になるまでしなくてよいリフォーム

老後に必要な設備と言われると、ほかにも「手すり」を想像される方もいるでしょう。しかしながら手すりは、最後の最後、実際に必要になるまでリフォームしなくてもよい部分に該当します。

手すりがあとからリフォームでいい理由

手すりを設置してしまうと、確かにどの年代でも利用できる設備であり、老後のためにもなるリフォームにもなり、早い段階でリフォームしておくべきに思えます。ですが、手すりが設置されてしまうと、生活空間に常設で出っ張りがある状態になるため、邪魔になってしまうことも多々あるのです。そのため手すりの設置は、必要までしなくてもよいリフォームと言えるのです。

引用:住友林業ホームテック株式会社