家事動線を考えていない

家事をする主婦にとって、動線が考慮されていない家は使いづらいものです。それが毎日のこととなると、ストレスになっていきます。特に、水回りをあちこちに配置してしまったというのは、ありがちな失敗です。そうならないために、普段自分が家事をするときにどんな動きをするかを考えて間取りを作りましょう。

通風と採光を考えていない

平屋は特に、通風と採光について慎重に考える必要があります。2階建てのような高さがなく、空気の流れが平面的にしかならないからです。また、家を建てる前には、近隣にマンションなど高さのある建物が建つ予定がないかどうか調べましょう。やむを得ずそのような場所に平屋を建てる場合には、マンションが建ったときに自分の家が通風と採光の面で、どのような影響を受けるのかを熟考しておかねばなりません。

プライバシーについて考えていない

平屋の場合はどの部屋も1階にあるので、外とのつながりが強くなります。そのため、プライバシーを確保するような間取りが必要です。通りに面する側にリビングを作ると落ち着きませんよね。夜勤のある人の寝室を隣家のリビングの近くに作ってしまうと、騒がしくて睡眠不足になってしまうかもしれません。

家族間のプライバシーを保つことも見落としがちです。リビングや洗面所などの共有スペースの隣に寝室や書斎を配置すると、お互いに気を使ってしまうことになりかねません。

部屋を仕切りすぎる

2階建ての家と同じ感覚で部屋数を多くするのは、平屋には向きません。部屋を細かく仕切ってしまうと、全体として見たときに空間が狭く感じられるからです。また、子どもが2人いるからということで2部屋作ると、家全体に対して子ども部屋の占める割合が大きくなり、他のスペースが狭くなってしまいます。子どもが成長して家を出て行ったあと、その子ども部屋は無駄になるかもしれません。

収納部分を取りすぎる

平屋の間取りで一番多い失敗が、収納部分を広く取りすぎることです。ウォークインクローゼットなどをしっかり作ると、その分部屋が狭くなってしまいます。わざわざ収納部分を広く取るのではなく、余分なスペースを利用して収納するなどの工夫が必要です。リビングにスキップフロアを採用すれば、その段差を利用することができますし、平たんになりがちな平屋にメリハリがつくのでおすすめです。