平屋にするメリット

1.移動が楽

平屋を希望される人の多くが挙げるメリットはやはり、ワンフロアの水平移動のみで動線が完結する移動のしやすさです。「高齢になってくると階段が辛くなりそう」というイメージやバリアフリーの観点での「移動しやすさ」に重点を置くと平屋の第一のメリットはこれに尽きるかもしれません。バリアフリーの観点で平屋を選択する場合、階段スペースがない分、廊下を広めに取っておくと将来的に車椅子移動になった場合も移動が容易になって便利です。 ※介護度が高くなった場合、自宅内を車椅子で移動する事はなくても椅子に座れるレベルであれば通院や施設への通所が車椅子に座っての福祉タクシー利用になるケースが少なくありません。

2.構造的な安定性

近年、大型の地震が頻発しています。複数階の家屋と平屋を比較すると、安定性が高いのは断然平屋になります。これは地震の時、建物全体の重量が大きいほど揺れの影響が大きくなるためです。また、台風や強風の時も高さがない分風の影響を受けにくく安全です。

3.冷暖房の熱効率が良い

平屋の場合、生活の中心となるリビングと個室の距離が近いので部屋毎の温度差が小さくなりやすく、複数階の家に比べて冷暖房効率がアップします。家全体の温度差が小さくなると高齢者の方に起きやすい「ヒートショック」への対策ともなります。

4.開放感がある造りにしやすい

平屋は二階部分がないので天井を高くしやすい構造になっています。また、広い窓も取りやすいため採光が良くなり、風通しの良い家になります。おなじワンフロア構造でもマンションのような集合住宅では天井の高さを好みに合わせたり窓のサイズを大きくしたりして採光性を高くするといった風にはできませんので戸建てで平屋を選ぶ大きなメリットの1つでもあります。

5.家族とのコミュニケーションが取りやすい

平屋は家の造りがコンパクトになる上、フロアで家の構造が分断される事がないので家の中の行き来の距離が近くなり、家族の気配が感じられるようになります。自然と家族の距離が近くなってコミュニケーションが取りやすくなります。

6.メンテナンス費用が抑えられやすい

暮らして行くうちに将来的に家の補修が必要となる事もあります。その場合、平屋は足場を組む必要があまりないため外装などのメンテナンスが複数階の家と比べて低くなる可能性があります。