現代の日本の一戸建ては2階建てが主流ですが、近年では平屋住宅の人気が高まってきています。平屋にするか2階建て以上にするか検討している方のために、平屋住宅のデメリットを解説します。
平屋住宅のデメリット
同じ広さの2階建てより建築費が高い
平屋と2階建てで同じ延床面積の家を建てる場合、2階建てのほうが1階あたりの広さは半分で済むことになります。そのため平屋は2階建てよりも基礎や屋根の面積が倍になるので、建築費が高くなることが多いです。平屋では階段などが不要になりますが、その分のコストよりも基礎や屋根の面積が広くなることのコストのほうが大きいです。
日当たりが悪くなりやすい
平屋は高さがないので、周囲に高い建物がある場合は日当たりが悪くなりやすいです。ただし、天井を高くして高い位置に窓を設ける、といった工夫で対策することはできます。
周りから家の中の様子が見えやすい
平屋は周りを通る人の目線と同じ高さで生活することになるので、視線をさえぎる対策をしないと家の中の様子が簡単に見えてしまいます。目隠し用のフェンスを設置するなどの対策が必要です。
床面積が土地の広さや建ぺい率に大きく制限される
平屋は1階しかないので、土地の広さや建ぺい率が小さいと、床面積も小さくなってしまいます。コンパクトな30坪程度の平屋を建てる場合、建ぺい率を60%とすると最低でも50坪程度の土地が必要ということになります。
共用部とプライベートな空間を分けにくい
平屋は全ての部屋が1階にあるので、浴室・トイレ・リビングダイニングといった共用部と、個人が使う寝室、子供部屋を分けて配置することが難しいです。プライベートな空間を共用部からきちんと分離しようとすると、間取りしだいでは廊下が長くなってしまうといったデメリットがでてきてしまいます。