平屋の数が少ないため大量生産の建材が使いにくい

日本では2階建て以上の住宅が多いので、2階建て用の建材は大量生産によってコストが抑えられています。一方、平屋用の建材は生産量が少ないため割高になりがちです。2階建て用の建材を平屋に流用できる部分もありますが、平屋と2階建てでは規格が違うので、あくまで一部に限られます。

家の形が複雑になりやすい

できるだけ建築費用を安くするためには、家全体の形はシンプルな真四角に近いほうが有利です。凸凹がある形の家は、建築資材の数も多くなりますし、工期も長くなりやすいからです。平屋の場合、1階に全ての部屋を集めたうえでシンプルな形にしようとすると、間取りが制限されてしまうため、間取りにこだわると複雑な形になってしまいやすいです。

平屋住宅の価格を削れるポイント

階段や2階のトイレが不要になる

平屋には階段は不要ですし、トイレも1階にひとつだけあれば十分でしょう。階段の分だけスペースを節約できるので、コストダウンになります。

建物の強度を確保するための構造材は安くなる

平屋は高さが低いので、2階建て以上の住宅よりも地震や台風には強いです。そのため建物の強度を確保するための柱などの構造材にはあまりこだわらなくても、自然と耐震性の高い家になります。

メンテナンス費用が安くなる

平屋は外壁の高さも低くなるので、自分で外壁の塗り替えができる可能性があります。注意は必要ですが屋根にも登れるので、簡単な屋根修理であれば自分でできる人もいるでしょう。業者に依頼する場合も、足場を組む必要がなくなるので費用が安くなりやすいです。