固定資産税は床や壁の面積が大きいほうが高くなる

建物の固定資産税は、自治体の職員が決める課税評価額で決まります。課税評価額は建物の建築様式、用途、材料などで変わってきますが、それらが同じ条件と仮定すると、延床面積や壁の面積が大きいほうが課税評価額は高くなります。したがって30坪の平屋よりは40坪の2階建てのほうが固定資産税は高くなります。 ただし固定資産税は建物とは別に、土地にもかかるものです。同じ延床面積であれば2階建てのほうが狭い土地に建てられるので、土地の固定資産税を考慮すると2階建てのほうが安くなることもあります。

平屋と2階建て、結局どっちが安い?

建物だけなら平屋、総費用を抑えるなら2階建てが安い

平屋のほうが坪単価は高くなりますが、2階建てにするのであれば延床面積も増やしたくなるものです。30坪3LDKの平屋と40坪4LDKの2階建てでは後者のほうが建築費用や固定資産税は高くなるので、既にある土地に平屋を建てるか2階建てを建てるか迷っているのであれば、平屋にしたほうが総費用は安くなるでしょう。
ただしこれは建物の価格だけを考えた場合の話です。平屋のほうが大きな土地が必要になりますので、土地の購入から始めるのであれば地価も考慮する必要があります。場合によっては2階建てを前提として狭い土地を購入したほうが、総費用を抑えられます。