第4位 小上がりの畳で正座がつらくなっても安心な家
引用:xevo
おすすめ度
最近、高齢者だけでなく若者も「小上がり和室」を間取りに取り入れる人が多くなっています。デザイン的にも和と洋が絶妙なバランスで並び、壁がなくてもその段差でしきられる空間がお洒落になるということでも、年齢を問わず人気があるのでしょう。
さてこの段差、「老後はバリアフリー住宅の方がいいから危ないのでは?」と思う人もいるかもしれません。考え方次第なのですが、この段差が老後にとても役立ちます。1階にこの小上がり和室を作っておくと、後々療養室として役立てることができるのです。
引用:xevo
この家のポイントは小上がりスペースに畳を敷いたところ。 小上がりなら足腰の負担を少なくして畳に座ることができます。
引用:xevo
この段差、足を上げて上がることを想像していませんか?ベッドのように一旦座って、そのままゴロンと横になる方法もありますね。和室に布団を敷いておいて、一旦角に座って横になることができるというのは、足腰が痛い人にはとても楽な方法になります。床に座った状態から立ち上がっての動作は大変ですから、普通の和室より小上り和室の方が療養室に向いているのではないでしょうか。
また、小上がり和室の下には収納を作ることもできます。1階に収納スペースを沢山作っておくと、高齢の方には日々の生活が楽になります。収納としては引き出しタイプと畳を持ち上げる上開きタイプがありますが、将来療養室として利用するならば、断然引き出しタイプにすることをおすすめします。
小上がりの高さも、大切です。収納力・座りやすさ・立ち上がりやすさを考慮に入れると、30cm~40cmが望ましいでしょう。和室なのに椅子のように座ることができ、リラックスできるのは高齢者に優しい形と言えます。